現在ニートのHarukaです。
先日、みんな大好き小野不由美先生作「十二国記」の最新刊、「白銀の墟 玄の月」を4冊買ってきました!
読む前に、タイトル見ただけで鳥肌だったので、考察かかせてください!!
◎読む前に…タイトル考察!!
タイトル、「白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)」なんですけど……
意味深すぎる、本当に流石です、小野先生。
++++----++++以下考察++++----++++
◇白銀の墟【明喩】
→舞台となる土地のことですね。表現が美しくも物悲しいです。
「白銀」は、雪国、「墟」は、廃墟…
つまり、雪国である「戴」が著しく荒廃していることが、わかってしまいます。
戴国は、寒さ深い雪国で、なかなか作物が育たない不毛の地が多いとのこと。
戴の麒麟である泰麒と王である驍宗の出会い編「風の海 迷宮の月」で語られていますね。
王のいない国は瞬く間に荒れるのが、「十二国記」の世界です。
王である驍宗は、ずっと生死不明状態で消息不明…そのまま6年経過しています。
戴国の荒廃は、推して知るべしですね。
◇玄の月【明喩】
→同じく舞台というか、国の状況の話ですね。こっちはかなり比喩的ですが、、、
月が黒いって、相当不味そうですよね。
明かりも差さないほどの、深い暗闇。
「玄室」という言葉があります、遺体を安置する場所のことです。
「黒」ではなく、「玄」を使うところに、瀕死に近い国情がうかがえますね。
◇白銀の墟【暗喩】
→景観の話だけかと思いきや、それだけではないのです。
王である驍宗は、美しい「白銀」の髪をしています。
つまり、「王である驍宗」のことも表しています。
「墟」が廃墟を意味していることを考えると、驍宗は生きていたとしても、
かなり状態は厳しいと思われます。。。大丈夫なのでしょうか…
◇玄の月【暗喩】
→こちらはファンにはわかりやすいですね、泰麒のことです。
泰麒は黒髪黒目。容姿としては、かなり察しやすいですね。
そして、太陽を王、月を王の伴侶 と例えるのは、古来からよくあること。
泰麒は雄ですが、麒麟は王の女房役(良心)をこなします。まさに月です。
泰麒は角を折られています。角は麒麟にとって力の源で非常に大切なもの。
それが折れているから、瀕死・力ないという意味で、「玄」なのかもしれないですね。
++++----++++考察終了++++----++++
◎2021年は「十二国記」30周年でした
おめでとうございました!
実は私全く知らなかったんですよ……
追いかけていないってこういうことですね(笑)
子どものころにアニメで知ってから、全巻読みました。
引き込まれる世界観、美しく逞しい登場人物たち。大好きな作品です。
◎なぜ、今更読むことになったのか
つい先日、友達とランチの予約前に時間があって本屋で時間つぶしている時に、好きな本の話になって…
友「『十二国記』は子供のころから大好きなんだよね!」
私「私も!最新刊まで読んでるよー短編集だよね!」
友「え!?去年、戴国が舞台の最新シリーズが4冊発売したよ??」
私「ウェ!?!?!?!?!?」
みたいなやり取りしました(笑)
めっちゃ吃驚しました。
つい先日まで、私にとって「十二国記」最新刊は「丕緒の⿃」だったんですよ。
本当にびっくり。
慌てて買いに走って今に至ります(笑)
読んだら楽しく感想書きます!!
以上です、ありがとうございました。